こんにちは。
12月にお引き渡しを行ったM様邸のお話を
5年前以上からお家を検討し、モリタ装芸の見学会にも多数足を運んでくださり、
ずーっとモリタ装芸のファンでいてくれたM様。
ようやく、諸事情が解決し、お家造りの計画をスタートできる体制が整い、
ご連絡をいただきました。
以前は、奥様と一緒に見学会にご来場されておりましたが、
お打合せ当日、来られたのはM様ご主人お一人、
「お久しぶりです」、「ご無沙汰しておりました」、「覚えていらっしゃいますか」
などの挨拶を交わし、
ご要望確認の本題に入った矢先
「妻へお家をプレゼントしたいんです!」とM様
漫画やドラマでマンションをプレゼントするという空想的なお話はあるものの
(マンションであれば、実際、現実的にはあるかもしれませんが、、、)
「注文住宅をプレゼントする」、18年営業をしている中で、初めての経験でした。
連名になっている土地の問題、融資が絡む、
既存の建物もあり解体中に奥様が現地に来ないのか、
そもそも奥様のお家の要望はお好きな色は形は、暮らし方は、
と様々な問題をクリアしていかなければならない状況。
「奥様に怒られません?」
「本当に大丈夫ですか?」
何度も何度も繰り返される、意思確認
「ばれた時は、ばれた時で」と割り切り
設計の石川もこの最大のミッションを快諾し、計画がスタートしました。
打合せがスタートすると、毎日のように繰り返される、
M様とのLINEの質疑応答。
奥様に相談もできず、不安に押しつぶされる毎日。
かなりの気苦労をなされていることが伺えました。
奥様に気付かれないように好みの色やデザインを聞き出し、
打合せに落とし込む、それの繰り返し。
情報が2転3転することもしばしば、、、
不安を解消するために、次に行ったのがオーナー様訪問
三条のオーナーA様のデザインを気に入ったM様。
実際にA様邸にお邪魔し、お家の中を見せて頂き、イメージを膨らませたり納得したり、
直接A様とお話することで緩和される不安。
A様邸をモチーフにM様邸をカスタマイズ。
奥様と出かけた際に、外からA様邸を見てもらったとのお話も。
A様も応援してくださいました。
お打合せの際は、「奥様にまだ気付かれていませんか?」が合言葉のように
M様のほうで、日々、粛々と奥様の要望収集が続きました。
お打合せが終盤に差し掛かると、
2年後に家を建てるという名目で、
奥様に本格的にご主人様がアプローチ、奥様のご要望を最大限に引き出してもらい、
なんとか、かんとか、まとまりいざ着工へ
工事期間中もM様は奥様から聞き出した内容が正しかったのか、
採光面は?広さは?その他諸々、形になっていく中でも、不安は募るばかりの様子で、
引っ切り無しになるLINE通知が物語っていました。
定期的に行われる、現場立会いのなかで、改めて不安を解消。
配線立ち合い時には、モリタ装芸恒例の思い出作りの柱や床にメッセージの書き込み
書き込まれた内容は
ご主人様から奥様への想いを書き込むラブレターとなりました。
奥様に対する愛情が伝わる一時でした。
夫婦の在り方、想い、夫婦とはを自問自答させられる内容でした(笑)
季節は進み、完成間近
奥様にどうやってみてもらうのか。
お住まいになられる雰囲気を出すために、家具を設置し飾りつけ。
さらには奥様の大好きな植物を設え完了。
お二人だけのお披露目会を提案し、12月18日を待つことに。
こちらサイドもサプライズを考え、お披露目会には参加できない旨を事前にM様に伝え、
突然伺うことを石川と検討。
M様の計画としては、
「建築地のそばで見学会があるから久々に見に行ってみよう」
と奥様へ提案され決行。
当日、我々は現場近くで待機
グループLINEに送られてきた動画は
奥様に運転をさせ、助手席でM様が動画を隠し撮り、
平静を装ったM様と奥様との他愛ない会話、
建設地の近くは、分譲地が開発され、新しいお家が立ち並び
「街並みが変わったねー」とほのぼのとした雰囲気の中で車を走らせている様子。
幸いにもお隣のお家が、M様のお家を隠す形となっているため
現場の目の前までこないとわからない状況、
車を走らせて数分、現地にたどりついた瞬間、
「えっ、えっ」
と驚きを隠せない様子の奥様、
そのまま奥様号泣。
そんな動画が送られてきまして、待機している我々も号泣。
2人時間を楽しんでいただき、30分後に我々が突撃訪問
夢見心地の奥様と対面することに、一度泣き止んでいた奥様、さらに号泣。
サプライズミッションは最高の形でミッションコンプリート!
奥様に気づかれることなく、お披露目会ができ、感無量です。
工事期間中、奥様が現地に行かれることがなかったのは本当に奇跡でした。
後日談
「夫婦間で話の嚙み合わない日常生活の1年間でした。
仕事で疲れている中で、建築時期が当分先の話であるにもかかわらず
お家の話や要望を聞かれるストレスが半端じゃなかったです。
(どうせまだ先でしょう)
(なんで、今)
とも思いました。」
「過去の記憶をたどるとようやく点と点が線へと結びついた瞬間でした。
2年後の話が、既に完成している状況に喜びと、驚きと気持ちの整理がつきませんでした。」
と奥様。
はたまたご主人様のほうでは
奥様に気づかれそうな事件が2回ほどあったようです。
奥様が病院へ行くついでに、現地見てくると言われたことがあり、
「終わった」と思った時があったようです。
幸い、診察に時間がかかり、事なきをえたとか。
また、お披露目会間際、ご主人様が現地の写真をとり、我々とのグループLINEに送るつもりが、奥様のLINEに送ってしまい速攻「送信取り消し」を連打したとか。
かなり短縮した内容ですが、もっともっと色々なことがあり書ききることができませんが、
貴重なお家造りを経験できたこと、この場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございました!