薪ストーブと暮らす平屋の家
コンセプト
山並みを望む畑の横、静かな佇まいの平屋。ご夫婦が描いたのは「薪ストーブを囲む時間のある暮らし」。火のぬくもりとともに、これから育っていく家族の暮らしをゆったり紡ぐために、景色と陽当たりを活かしながらも、将来に向けた余白を持たせた設計です。既にある“暮らし”を丁寧に見つめ、「今」と「これから」の両方に寄り添う住まいがここにあります。
外観
のびやかな田園風景が広がる環境に、端正な切妻屋根が美しく映えるシンプルな平屋。
白を基調とした外観は、青空と緑の景色に自然に溶け込み、穏やかなに寄り添う佇まいです。。
木目の玄関ドアと薪ストーブの煙突が、素朴さと温かみを添え、品のある存在感を持たせています。
内観
玄関から続く一室空間のようなリビングダイニングに、薪ストーブの炎がゆらめき、足元には暖気が巡る工夫を配しました。独立型のキッチンは、匂いや音の広がりを抑えつつも、窓越しに庭や土間の気配を感じられる設計。ご夫婦が手を加えた塗り壁や土間スペースには、靴の手入れができる造作カウンターを設け、“育てていく家”という暮らしの姿を映しています。将来的にはロフト付きの子ども部屋が個室へと仕切れるなど、家族の成長に合わせて変化できるフレキシブルな空間でもあります。
