モリタ装芸で、これまで数多くの住宅設計に携わってきた一級建築士の資格を持つ設計士の須田達則。
今回ご覧いただけるのは、その須田が自分たち夫婦のために設計した、自邸です。
「設計士が自分の家を建てるなら、どんな家になるんだろう?」
そんな気になる一棟を、完成見学会として公開します。

家づくりのきっかけ
実は須田自身、もともとは「家を建てたい」と考えていたわけではありませんでした。
夫婦二人で暮らすなら賃貸でもいい。
ライフスタイルが変われば、いつか別の場所へ移ることもあるかもしれない。
ただ、長く暮らす中で感じていたのが、「新潟で暮らすなら、この場所がいい」ということでした。
職場や公園が近く、ランニングもしやすい。街へも出やすく、夫婦それぞれの暮らしにも合っている。
そんな中、いつものランニングコースで売りに出る土地を見つけたことから、家づくりが動き始めます。
「家が欲しい」から始まったのではなく、
好きな場所で、これからどう暮らしていくか。
そこから始まった家づくりです。
「食べることを楽しみたい」から考えた家
家づくりにあたり、まず行ったのは、普段のお客様と同じように奥様の要望を聞くことでした。
そこで最初に出てきたのが、
「ご飯を食べることが楽しい家にしたい」
という言葉。
庭でハーブや野菜を育て、採ってきたものを料理する。
外でご飯を食べたり、日向ぼっこをしたり、窓を開けて光や風を感じたり。
求めていたのは「LDKは何帖」「1階リビングにしたい」といった間取りそのものではなく、その家でどんな時間を過ごしたいかでした。
そこで考えたのが、2階に大きなLDKをつくりながら、1階・2階・庭をできるだけ分断しない住まい。
住宅に囲まれた約40坪の敷地でも、2階にリビングを設けることで明るさや開放感、プライバシーを確保。
さらに、家全体をワンルームのようにつなげることで、2階で過ごしていても庭や外とのつながりを感じられるように計画しました。
「どんな間取りにするか」ではなく、
「どんな暮らしがしたいか」から考える。
普段、須田がお客様の設計で大切にしている考え方を、自分自身の家でも形にしています。

※施工中画像
この家の見どころ
40坪の土地で叶えた、明るく開放的な2階LDK
周囲に住宅が建つ街なかの敷地だからこそ、生活の中心を2階へ。
視線を気にせず過ごせるプライバシーと、光が入る開放感を両立しました。
「リビングは1階」という固定観念にとらわれず、土地の条件から素直に考えた住まい方です。
大きなアール天井に包まれる、ひと続きの空間
2階へ上がると目に入るのが、大きく弧を描くアール天井。
単純に天井を高くするのではなく、壁から天井までを滑らかにつなげることで、開放感の中にもどこか落ち着きを感じる空間に仕上げました。
ダイニング、キッチン、くつろぐ場所を細かく区切らず、大きな一室の中に暮らしが広がります。

※施工中画像
庭・畑・キッチン。「食べる」がつながる暮らし
庭ではハーブや野菜を育て、採れたものを家へ持ち込み、料理して食べる。
1階から庭へ出られ、階段を上がればすぐにキッチンへ。
「家庭菜園が欲しい」という設備的な発想ではなく、育てること、料理すること、食べることまでをひとつの暮らしとして考えた設計です。
暮らしに合わせて、あとから変えられる家
収納や部屋を最初から作り込みすぎないのも、この家の特徴。
今必要なものだけをつくり、暮らし方や年齢が変われば、家具を置いたり、壁をつくったりして変えていく。
玄関には、将来的にちょっとした店舗のような使い方もできる仕掛けを設けました。
完成した時をゴールにせず、これからの暮らしに合わせて育てていける家です。

※施工中画像
こんな方におすすめ
☑ 設計士が自分のために設計した家を見てみたい方
☑ 40坪前後の土地や、住宅地での家づくりを考えている方
☑ 明るさ・開放感・プライバシーを両立したい方
☑ 「○帖のLDK」より、自分たちらしい暮らしから間取りを考えたい方
☑ 2階リビングや、間仕切りの少ない開放的な住まいに興味がある方
設計士は、自分の家に何を選ぶのか。
家をつくる仕事をしている人が、
いざ自分自身の家をつくるとしたら。
どんな土地を選び、
どんな要望を聞き、
何を大切にして、
何をつくらないのか。

設計士 須田達則
今回の住まいには、須田自身がこれまで家づくりに携わってきた中で考えてきたことと、夫婦二人のこれからの暮らしが重なっています。
だからといって、特別なものを詰め込んだ「建築家の作品」のような家を目指したわけではありません。
奥様を一人のお客様として考え、営業担当、現場監督、職人と一緒に、普段モリタ装芸がお客様と行っている家づくりを、自分自身でも体験する。
そうして完成した一棟です。
写真や間取りだけでは分からない、
光の入り方、アール天井の広がり、1階と2階のつながり。
そして、
「こういう家の考え方もあるんだ」
という発見を、ぜひ実際の空間で体験してみてください。

