古民家リノベーション、梁か象の足か

こんにちは。モリタ装芸リノベーション部門classicaL小倉です。

現在、築120年の古民家を改修中です。

解体後、古いだけありたくさんの検討事項がありますが、

こうして120年立派に存在し続けることに敬意と共に尊敬の思いが

こみ上げてきます。

昨日は、120年蓄積した丸太梁のすすと埃を落としてきました。

直径40㎝ほどの大きな丸太を磨いていると、生き物みたいに感じてきて

象の足を洗っているような気分になってきます。

これは新たな発見です。

きっと共感して頂ける人もいるはずです。

歳のせいか、立派な生き様に感情移入してしまい、

涙をこらえ作業をしていた矢先、

上空からは大量の黒いすすが雪のように顔面に降り注ぎ、

もうこらえることができず黒い涙を流しつつ作業をしておりました。

 

古民家をみると思うんです。実は未来の家のかたちなのではと。

現代の言葉でいう、シンプル、フレキシブル、サスティナブル

が全て当てはまります。家とは何なのかを考えさせられます。

 

長い時間かけこうして価値を失わず、これから先の未来もつくっていく。

単純にすごいことです。そんな人間になりたいものです。