今話題の長期優良住宅とは?メリット・デメリットは?

「自分たちらしい、デザインにこだわった家に住みたい」
家づくりを考え始めた方々にとって、まず頭に浮かぶのは理想の暮らしの風景ではないでしょうか。しかし、最近の家づくりではデザインと同じくらい、あるいはそれ以上に「性能」という言葉を耳にする機会が増えています。

そこで今回は国が定める一つの基準である「長期優良住宅
なんとなくいい家というイメージが浮かぶかと思いますが、実際にはどんな制度なのか、メリット・デメリットはどんなものがあるのか…など疑問を抱く方も少なくないと思います。

今回は、モリタ装芸が考える長期優良住宅のメリット・デメリット、そして私たちが大切にしている「性能とデザインのバランス」についてお話しします。

そもそも「長期優良住宅」とは?

一言でいえば、「長期間にわたり安心して快適に暮らせる住宅」です。

「うちは地震に強いですよ」「他社に比べて断熱もしっかりしていますよ」といった会社ごとの基準ではなく、耐久性や環境性能、維持管理の容易さなど国が定めた基準をクリアしているという公的なお墨付きが最大のポイントです。

この制度は、建てては壊すという従来の住宅市場から脱却し、質の高い住宅に長く住み続けることを目的としている制度です。

実はこんなにある!認定に必要な「8つの要件」

長期優良住宅の認定を受けるには、実は意外と細かなハードルがあります。主な項目を整理してみました。

項目 内容の目安
劣化対策 木造住宅の場合、主要な構造部が数世代(75年〜90年程度)もつ対策がされていること。
耐震性 耐震等級3(最高ランク)であること。
維持管理 給排水管の清掃や補修が容易に行える工夫があること。
省エネ性 断熱等級5以上かつ一次エネルギー消費量等級6を満たすこと。
住戸面積 戸建て住宅の場合、延床面積が75㎡以上あること。
居住環境 地域の景観を損なわず、街並みに配慮していること。
維持保全計画 将来の点検や補修スケジュールを事前に策定していること。
災害配慮 土砂災害特別警戒区域など、極めて危険な場所でないこと。

※新築の戸建住宅の要件です

このように、単に「丈夫な家」というだけでなく、「広さ」や「街並みへの配慮」、さらには「将来の点検計画」まで網羅されているのが、長期優良住宅のすごいところなのです。

 

知っておきたい、取得の「メリット」と「デメリット」

長期優良住宅にはたくさんのメリットがあります。しかし、デメリットになりうる面もあることもしっかりと理解しておくことがとても大事になります。

【メリット】お金と暮らし、両方の質が上がる

  • ①税制優遇が手厚い: 住宅ローン控除の最大借入限度額が一般住宅だと3000万円なのに対し、長期優良住宅は5000万円にアップしたり、固定資産税の減額期間が3年から5年に延長されるなど、金銭的な恩恵は非常に大きく数十万円の節税が可能になることもあります。
  • ②保険料の割引: 長期優良住宅では耐震等級3を取得しなければいけないため地震保険料が50%割引になります。
  • ③資産価値の維持: 数十年後に売却や住み替えを検討する際、「認定通知書」があることで、建物の価値が正しく評価されやすくなります。

【デメリット】初期費用と時間の手間

  • ①申請費用がかかる: 行政への申請手数料や、書類作成のための諸費用(数十万円程度)が別途必要になります。
  • ②維持保全の義務: メンテナンスを定期的に行い、その記録を保存しておく手間が発生します。

今、長期優良住宅を選ぶべき最大の理由

実は今、長期優良住宅を取得するメリットがさらに際立つ理由があります。それが「補助金」の存在です。

国が進める省エネ住宅支援として、高い省エネ性能を持つ家づくりに対して大きな補助が受けられるチャンスがあります。

★要チェック:さらに詳しく知りたい方へ

今、最も注目されているのが国の新たな省エネ補助金である「みらいエコ住宅2026事業」です。 長期優良住宅やZEH(ゼッチ)といった高い基準を満たす住まいに対し、子育て世帯や若夫婦世帯を対象とした手厚いサポートが行われています。

※子育て世帯とは…申請時点にいて、子を有する世帯。子とは、令和7年4月1日時点で18歳未満”平成19(2007)年4月2日以降出生”とする。ただし、令和8年3月末までに工事着手する場合においては、令和6年4月1日時点で18歳未満”平成18(2006)年4月2日以降出生”とする。(みらいエコ住宅2026事業【公式】より  )
※若夫婦世帯… 申請時点において夫婦であり、いずれかが若者である世帯。若者とは、令和7年4月1日時点で39歳以下”昭和60(1985)年4月2日以降出生”とする。ただし、令和8年3月末までに工事着手する場合においては、令和6年4月1日時点で39歳以下”昭和59(1984)年4月2日以降出生”とする。(みらいエコ住宅2026事業【公式】より  )

▶「みらいエコ住宅2026事業」の最新情報をチェックする

申請費用がかかるというデメリットを、こうした補助金を賢く活用することで解消し、むしろプラスに変えていく。そんな「賢い家づくり」のタイミングが今まさに訪れています。

「取らない」選択肢もアリな理由。

しかし、どこを見ても「長期優良住宅 良い」という言葉を聞きませんか? 補助金が出る、税金が安くなる……。メリットばかり並べられると、逆に「本当に?」って疑問に思いますよね。

モリタの家づくりに興味を持つ方なら、性能もデザインも妥協したくないはず。だからこそ、「逆におすすめしない」というパターンも隠さずお伝えします。

1. 申請費用の「数十万円」、そのあとの暮らしでペイできるのか?

結論から言うと、数字上の回収は可能です。 住宅ローン控除の枠が広がったり、地震保険が半額になったりなど。でもそれはあくまで「10年、20年かけてじわじわ戻ってくるお金」なんです。

「先の話より、今キッチンを造作にしたい!」「素材のグレードを上げたい!」という方は、あえて認定を取らずに、その数十万円を「毎日のテンションが上がる場所」に投資するのも一つの答えだと思います。ZEH(ゼッチ)基準くらいは今の時代当たり前というくらいですが、無理に「認定」という型にハマらなくてもいいんです。

2. 「マメじゃない人」には、正直おすすめしません

長期優良住宅は建てた後からが本番です。 毎年点検した記録を30年間自分で管理して、紙に残して保管しなきゃいけないことなど。 ”安心をセットで買う”のはいい点ですが、この手間を「面倒くさいな」と感じるなら、後のストレスにつながることも。手間を惜しまず、家を育てる感覚を楽しめる人なら最高ですね。

3. もし「太陽光全部載せ」なら、もっと先がある

もし「太陽光を載せて、エネルギー自給自足したい!」という想いがあるなら、長期優良の枠に収まるより、GX(グリーントランスフォーメーション)を見据えた設計の方が、これからの時代はおすすめかもしれません。

4. 子育て世代は「買い」、でも上限には注意

正直、子育て世帯や若者夫婦には、補助金や金利優遇が手厚いので、取らなきゃ損なレベルでおすすめです。 ただ、「年齢」によっては、別の賢いルートがあるんです。 ローンの期間や、将来の住み替えの可能性……。そこを無視して「みんなが取ってるから」で選ぶのは一番もったいないです。

「いいこと」しか言わない家づくりは、しません。

モリタが大事にしたいのは、国が決めた基準に合わせることじゃなく、「あなたの人生のサイズに、その家が合っているか」です。

「うちの場合は、本当に必要なの?」 そう思ったら、少し聞いてみようという気持ちで相談に来てください。 メリットばかりの話じゃなく、あなたのライフスタイルに合わせた「ちょうどいい塩梅」を、一緒に見つけましょう。

モリタ装芸と長期優良住宅

家は、一生に一度の大きなお買い物です。モリタ装芸では、お客様の大切なお家を守り快適に暮らしてもらうため、標準仕様で長期優良住宅の認定基準をクリアする設計を行っています。

ただ、全員におすすめするわけではなく、長期優良住宅のメリット・デメリットをしっかりお話しさせていただき将来的なお金のことまで一緒に考えメリットが大きいなと思った場合にご提案させていただいております。

モリタ装芸では、長期優良住宅の認定を受けることで、税制面での優遇措置など、金銭的なメリットも享受できることや、長期優良住宅の認定が裏付ける永続的な暮らしの質が担保できるというメリットは非常に大きいと思っています。

さいごに

私たちモリタ装芸では、長期優良住宅だけでなく、ZEHや最新の脱炭素基準であるGX(グリーン・トランスフォーメーション)への対応も行っています。

申請にお金はかかってしまいますが、長い目で見ればランニングコストで必ず将来的なコストを抑えられますし、何より家族の快適さが違います。

私たちは、こうした「お金のリアル」と「未来の安心」をセットでお伝えすることを徹底しています。

家づくりは、建てて終わりではありません。10年後、20年後に「この家を建てて本当によかった」と、快適さや家計のゆとりを感じながら笑っていてほしい。

長期優良住宅のこと、補助金のこと、そして理想の家づくりのことをたくさんお話ししましょう。

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