古民家リノベーション:O様邸

十日町、古民家に住み継ぐ

House Data

延床面積 130.83㎡ / 39.49坪
構造 木造2階建て
築年月 1934年

コンセプト

新潟県十日町市、新潟県の南部に位置し、川や山など豊かな自然に恵まれ、日本有数の豪雪地帯として知られている。十日町市には築50年を超える古民家がそこかしこに現存する。時の経過と共に建物は劣化していくが、肝心な構造部分は現在の建物の倍もある柱梁で構成されており、豪雪に負けない英知の結晶のようにさえ感じられる。
O様のご自宅は十日町駅前の商店街のそばに位置する。築83年の古民家であり、当初は料亭として使われていたが、その後住宅として住み継いできた。
今回のリノベーションにあたり、O様とは一年以上のお打ち合わせをさせて頂いた。住み継ぐべきか、取り壊して新築を建てるべきか。
その答えは、住み継ぐことだった。8寸ある大黒柱とそれを支える梁は、時代を越えてこれからもこの家を支えていく大切なものだ。耐震補強と断熱改修を施し、リビングの上部に大きな吹き抜けを計画した。太陽の光が入らなかった以前の間取りからは想像できないほど、朝の光が家全体に優しく注ぎ込まれる。
家を住み継ぐことにより先人の思いと共に、大切に住まうことの原点がみえてくる。リノベーションは単に空間を新しくすることに留まらず、思いを継承する一つの方法なのかもしれない。

外観

築83年、建築当初の趣はそのままに、劣化部分を補修し、耐震性能を向上させた。
そもそも、構造躯体の劣化、狂いが少なく、バランスよく設計されており、当時の大工技術の高さをうかがえた。

内観

ところどころに、料亭だった頃より使われ続けてきた、建具や欄間、障子を再度、新しくなった空間に新たな役目として設えた。それぞれの道具は、元来の料亭の品とも言うべきか、現代の暮らしにもすっと入り込み馴染んでいる。

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