自宅を建てました ④家の中の避暑地

今日はこの時期にぴったりなトピックです。

テーマは「家の中の避暑地」

 

梅雨が明けるとやってくる、新潟の蒸し暑い夏。

例年どんどん過酷になっているように感じます。

 

先日の休みに1日家で過ごしていたときのことです。

今日はゆっくり本でも読もうかなと朝からリビングで本を開いていたのですが、

「暑い…」「全然集中できない…」

 

我が家は2階リビングなので夏は暑いのです。

エアコンをつければ?と思うかもしれませんが、エアコンをつけなくても耐えられる室温なら、

極力自然風で過ごしたい派の人間なのです。

 

しかし、本を読むには無理でした。

 

そこで家の中で一番涼しい場所を探し求めて歩き回ってみました。

そして見つけたのが、階段下の物置空間。

窓が一切ない、年中暗がりの場所です。

この場所が一番ひんやりして気持ちよく、2時間くらいこの中で本を読めました。

 

この夏の1日から、ふと思ったのですが、家づくりをする時って、

「いかに室内に光を取り入れて明るくするか」とか「冬を暖かく過ごすか」はすごく考えるけど、

「夏を涼しく過ごすために、あえて光を遮ったり、日当たりの悪い場所を作る」という視点は意外と優先順位が低かったことに気づきました。

1年の中で冷房時期が5月から9月くらいまでと考えるとかなりの期間になります。

家の中に「夏の居場所」「冬の居場所」を考えてあげると、空調に頼りすぎない生活も送ることができるのだと思います。

 

夏の居場所」は日陰でひんやりとした空間に

冬の居場所」は日当たりが良くぽかぽかとした空間に

 

2階建てであれば、1階と2階の家の中の高さの違いから生まれる自然な温度差をうまく利用できると良さそうです。

家は、一年を通して家族が快適に過ごすための場所。 だからこそ、冬の暖かさだけでなく、夏の涼しさにも目を向ける。そして、季節の移ろいに合わせて、暮らし方を変えていけるような柔軟さを持たせる。

 

そんな、「季節と暮らす家」は、きっと日々の生活をより豊かにしてくれるのではないかと思います。