この木なんの木。

ふと昨年のスタッフブログを振り返ると２週間後には
雪が降るんだなと、冬は近いのにあんまり実感のない日を
過ごしております。

小倉です。

先日、現在弊社で建築中のお施主様と一緒に
無垢の木材をたくさん取り扱うお店にダイニングテーブルの
天板に使用する無垢の一枚板を探しに訪れました。

お施主様も私もまるで宝物をみるようにテンションが
上がってしまい、寒さも忘れ数時間程、キラキラ目を輝かせながら
見入ってました。

そして、最終的に決定したのは「モンキーポッド」という
熱帯アメリカ原産の木目の縞模様がきれいで品のある木でした。

小さいころ、とあるＣＭで「この木なんの木」と歌われていた木です。

「木は人間と同じです。」とお店の方は言います。
木目の表情がそれぞれ違ったり、反りやすい種類もあったり、中身が詰まって重かったり
白や茶色、鈍いオレンジ色であったり。

私たちが生まれるずっと前から森や山、はたまたジャングルで立っていたものを伐採し
加工しけずり、整え、神秘的ともいえる艶めいた表情を見せてくれます。

まさに、「出会い」を感じます。
しっかりお手入れをしてあげることで愛着が増し
愛おしくなってくるとお店の方は続けます。
傷がついても気にせずガンガン使ってくださいと。
確かに、おっかながってコミュニケーションをとらないより
向き合って傷ついて削り取られて痩せたとしても
また新たな層が現れきれいに生まれ変わる。

人間関係にも通じるものがあるのかなって思いを馳せてしまいます。
思いがいつか思い出になって用途を変えて椅子の座面になったり
和室の座卓になったりと、いいものは残り、かたちを変えてもその価値を
失いません。

私は単に無垢の素材が好きということだけではなく、
その先の寄り添い方に美を感じています。
決して主役じゃなくてもいい。居場所があり身近で忘れてしまうくらい
なじんでしまう存在感のない存在感。
一見贅沢な使い方ですがほっぺたを付けてヨダレを垂らして寝てしまう
居心地が無垢には似合う気がします。

ご興味ございましたら一緒に参りましょう！
きっとワクワクしてきますよ♪