自宅を建てました ⑥素材選び

今回は「素材選び」について書いていきます。

 

住宅を1つ作るまでにたくさんの素材を決めていかないといけません。

外壁や床材、家具の仕上げ、室内の壁仕上げなど…

素材の色や特性、費用などをじっくりと考えてきめたいところです。

自宅では、素材を選ぶ時の基準として2つのことを軸に決めていきました。

 

①やわらかく・暖かいもの

②素朴で地味なもの

 

もう少し深堀して説明していきます。

 

①やわらかく・暖かいもの

これは要するに「肌触りがいいもの」ということです。

硬いよりはやわらかいものが良く。冷たいよりは暖かく感じるもの。

例えば床材は、踏み心地が柔らかく、冷えにくく体感温度が高い針葉樹の床材を選びました。

2階の床材 カラマツ

1階の床材 吉野杉

床材はカラマツと杉です。

やわらかいと傷がつきやすいのですが、私は気にならないのでOKです。

 

リビングにはウールカーペットを敷き込んでます。

ウールカーペット

カーペットの下地にはクッション材を入れているので、ふかふかとしていて冬は暖かいです。

(そして実は夏は、さらっとしているというどのシーズンでも心地よい優秀な素材なんです。自然素材恐るべし…)

 

水回りの床は水に強い素材を選ばないといけないため、通常は塩ビ系のタイルを使用するのですが、

こちらもなるべくクッション性と暖かさが欲しかったので、「リノリウム」という自然素材を選びました。

リノリウム

見た目もシンプルで長尺のシートのため継ぎ目も出ず、気に入っています。

 

ただし、全ての素材をやわらかいもので作ると耐久性が損なわれるため、特に肌が触れる素材のみにしています。

 

後は見た目の柔らかさという点で、窓に障子を付けています。

障子

障子は紙のイメージがありますが、自宅ではリネンを張っています。

強い光を和らげてくれ、洗いざらしのような柔らかい質感にしてくれるので、とても気に入っています。

柔らかく光を取り込みます

 

②素朴で質素なもの

私はあまり光沢が強いものや主張の激しい素材より、自然な素材で存在感の薄い素材が好きです。

あとはきれいすぎないこと。地味くらいの質素な感じがちょうどよく感じます。

 

例えば、外壁はジョリパットという塗り壁にしています。

あまりコストのかかるものは使いたくなかったのですが、見た目の素朴さと耐久性も考慮し、採用しました。

ジョリパット

光の陰影がとてもきれいで、植栽のよい背景になってくれてます。

 

室内の壁は、エッグペイントという卵の殻と珪藻土を材料にした塗料で仕上げてます。

これは予算の都合もあり、職人さんに依頼せず、自分で塗りました。

(天井を塗るのがしんどかったです…笑)

 

①の内容で取り上げた床材も節あり材を選び、きれいすぎないようにしました。

床は暮らしていると水シミや汚れがどうしても出てくるので、ある程度おおらかに暮らせるようにあえて雑な感じが出る床材にしました。

 

 

以上、素材選びのお話でした。

ひとつひとつじっくりと検討して選んだ素材には愛着も湧いてきますので、家づくりの最中の方はぜひ楽しみながら素材を選んでみてください。