木造住宅って何年持つの?|法定耐用年数と“実際に住める年数”の違い

木造住宅の耐用年数、結論からお伝えします

「木造住宅の耐用年数は22年と聞きました。本当にそんなに短いんですか?」
家づくりのご相談の中で、よく出てくる質問です。

結論からお伝えすると、
木造住宅の耐用年数=実際に住める年数、ではありません。

22年という数字は、あくまで税制上の目安。
正しくつくられ、きちんとメンテナンスされていれば、
木造住宅は50年、60年、さらにその先まで暮らしを支えてくれる存在になります。

この記事では、
・耐用年数の正しい考え方
・「何年住めるのか?」への答え
・長く心地よく住むための判断軸
を、暮らしの目線でお話ししていきます。

木造住宅には「3つの耐用年数」があります

数字の意味を知ると、不安はぐっと減ります

木造住宅の耐用年数について混乱が起きやすい理由のひとつが、
耐用年数には3つの考え方があることです。

① 法定耐用年数|税務上のルール

木造住宅の法定耐用年数は22年。
これは税金の計算をするために定められた年数で、
建物の寿命や安全性を示すものではありません。

「22年で住めなくなる」という意味ではない、
ここはまず安心していただきたいポイントです。


② 物理的耐用年数|建物としての体力

次に、建物そのものがどれくらい持つかという
物理的耐用年数があります。

構造の考え方や施工の丁寧さ、
湿気やシロアリへの対策がきちんとされていれば、
木造住宅は50年、60年、場合によってはそれ以上使い続けることができます。

築年数よりも、「どう建てられたか」が大きく影響する部分です。


③ 経済的耐用年数|住み続けたいと思える期間

そしてもうひとつが、
経済的耐用年数

これは、
・使いにくさを感じていないか
・修繕費が過度にかかっていないか
・今の暮らしに合っているか

といった視点から、「この家に住み続けたい」と思える期間のことです。

リノベーションやメンテナンスによって、
この経済的耐用年数は、後からでも延ばしていくことができます。


結局、木造住宅は「何年くらい住める」のか?

ここが一番知りたいところですよね。

はっきりお伝えすると、
一般的な木造住宅でも、条件が整えば50年以上住むことは十分可能です。

さらに、
・構造に余裕がある
・劣化対策が考えられている
・定期的なメンテナンスを前提にしている

こうした住まいであれば、
60年、70年と暮らしを重ねていくことも、決して珍しい話ではありません。

例えば、「長期優良住宅」という認定制度では、100年程度(3世代が住める)ことを想定しており、30年以上の維持保全計画(点検・修繕)が義務付けられ、適切なメンテナンスで75~90年、またはそれ以上の長寿命が期待されます。


なぜ「木造住宅は短命」と言われてきたのか

木造住宅が弱いから、というより、
過去の日本の住宅事情が大きく影響しています。

・短期間で大量に建てられた住宅
・メンテナンス前提でなかった設計
・「家は建て替えるもの」という考え方

こうした背景から、平均寿命が短く見えていただけ、
という側面もあります。

今の木造住宅は、同じ木造でも中身が大きく変わっています。


木造住宅の寿命を左右する3つのポイント

木造住宅の耐用年数や寿命は、次の3つで大きく変わります。

構造と耐震性

耐震等級や構造計算の考え方は、
地震後も安心して暮らし続けられるかどうかに関わります。

劣化対策

湿気、雨水、シロアリ。
見えない部分への配慮が、住まいの寿命を自然と延ばします。

メンテナンス

外壁や屋根、設備の更新など、
「手をかけながら住む」ことが、長持ちの秘訣です。


モリタ装芸が考える「長く住める木造住宅」

私たちモリタ装芸では、
木造住宅の耐用年数を、単なる年数ではなく
暮らしが続いていく時間として考えています。

地震のあとも、
「建っている」だけでなく
「いつもの暮らしに戻れるか」。

10年後、20年後に、
無理なく手を加えられるか。

そうした未来の風景を想像しながら、
構造や仕様を考えています。

最初から完璧でなくてもいい。
住みながら、暮らしに合わせて整えていける。
そんな余白のある木造住宅を、大切にしています。


まとめ|木造住宅の耐用年数は、暮らし方で変わります

木造住宅の法定耐用年数は22年。
ですが、それは住まいの寿命を決める数字ではありません。

構造、劣化対策、メンテナンス。
そして、暮らしに合っているかどうか。

これらを大切にしていけば、
木造住宅は長く、心地よく、暮らしを支えてくれます。

「何年もつか」だけでなく、
「どんな日々を重ねたいか」。

このコラムが、家づくりを考えるうえでの
ひとつの判断材料になれば嬉しいです。

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